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●バックナンバー(2002年5月)
5月27日(月)〜6月2日(日)「超高度近視のためのphakic IOL」
レーシックによってかなりの近視まで治るようになったけど、超高度近視の場合に
は角膜を削る量が大きすぎて僕たちはあまり薦めていない。超高度近視にはむしろ
phakic IOLといって目の中に小さなレンズを入れる方法をとっている。今まで南青山
愛クリニックでアルチザン型というレンズを50例ほど担当させてもらったが、視力
の向上はめざましく、人生が変わったとい人が多い。アルチザン型は前房タイプと
いって、虹彩の前にレンズを固定するタイプで、素晴らしいレンズだが、手術が難し
いので限られたサージャンしかできない。
今回手術が簡単な後房型のPRLというphakic IOLの治験を東京歯科大学眼科で引き受けることになり、29日の水曜日に初めてこの手術を行った。僕が担当したのは3人の患者さんで、みなさんレイシックでは治療できないほど近視が強い。手術時間は10分ほど。翌日にはみんな視力が向上し、お一人はメガネなしで1.2まで視力が出てとても喜んでいた。これから東京歯科大学眼科ではあと15例の治験を計画している。もし超高度近視で悩んでいる方がいらしたらひとつのいい方法であると思う。
5月20日(月)〜5月26日(日)「日本眼科学会」
今週も週末は学会だ。日本眼科学会では、宿題報告で角膜の再生がとりあげられ
た。宿題報告って、何か宿題するようだけど、本当に宿題をする。2年前に出された
宿題に対して研究してくるというなんともおもしろいシステムがいまだに存在してい
るのだ。
今回角膜部門では京都府立医科大学の木下茂教授、東京大学医学部の天野講
師がそれぞれ角膜上皮、角膜内皮について講演した。いい講演を聞くとなんか楽しく
なるのは、やっぱりサイエンスが好きなんだと思う。
5月13日(月)〜5月19日(日)「国際シェーグレンの学会(金沢)」
今週は木曜から国際シェーグレンの学会のため金沢へ出張、週末は第2回抗加齢医学
研究会で横浜へ行っていた。シェーグレン症候群はご存知のように目が乾く、口が乾
く、関節痛があるという全身の自己免疫疾患で、診断が難しいことに加えて、研究も
あまりすすんでいない。そこで国際的な研究会を開催して力を結集しようとしてでき
たのがこの会だ。と言ってもまだまだ原因がわからないのだから僕たちの責任は重
い。今回の学会ではシェーグレン症候群の涙腺で水チャンネルのひとつであるアクア
ポリン5に異常があるという報告を行った。この発見をもとに、なんとか新しい治療
法を開発したいと思っている。
抗加齢医学研究会では“老眼、遠視も治る時代がやってきた”という講演をした。今
回の学会ではサプリメントからホルモンまでしっかりとしたサイエンスの討論ができ
てとても充実した会だった。展示会場ではさまざまなビタミン、サプリメントから、
コーエンザイムQ10入りのパンまで幅広い情報があふれ、これを見ているだけでもお
もしろい会となった。この学会は医者ばかりでなく、一般の方も含めてみんなに開放
しているので、興味がある人はぜひ来年参加してみてください。
シェーグレン症候群研究会のホームページ
http://www.ss-info.net/
日本抗加齢医学研究会のホームページ
http://www.anti-aging.gr.jp/
5月6日(月)〜5月12日(日)フロリダで誕生パーティ
40歳になった1995年からフロリダでも自分の誕生パーティをしている。誰かに祝ってもらおう、なんていう待ちの姿勢はやめた。自分から自分でお祝いしてしまう。そんなの変じゃないのって。そう変かもしれないけどいいのだ。人生に積極的と理解できる。
毎年パーティを担当してくれるマリオットハーバービーチホテルの担当はパットさん。今年もシャンペンの数の打ちあわせから音楽のことまで打ちあわせ。そういえば彼女何歳なんだろう?ちょっと聞いてみて驚いた。私はこのホテルで一番の年寄。70歳よ。とても70歳には見えない。50歳くらいか。写真をとったのでお見せしたいが、コンピューターが壊れて今回すべての写真が消失してしまった。来年のお楽しみです。本当に若い。
エンゲル係数って食事の費用が家計に占める割合だったっけ?これが高いと上流でないとか。僕の場合はパーティ係数が圧倒的に高い。なぜかパーティで出費しても全然気にならないのだ。車に払うのはもったいなくて、15年間も同じ車のっているのにね。こういう人種はパーティこそ人生だと思っている。うちの奥さんも多分このタイプである。だからパーティのために貧乏になっても文句を言われたことがない。価値観をシェアーできるってごきげんな結婚には必要ですね。パーティ好きはパーティ好きに近づこう。
4月29日(月)〜5月5日(日)眼科学会出席のためフロリダへ
毎年5月の初めにはAssociation of Research for Vision and Ophthalmology(ARVO) という眼科で一番大きい研究学会に出席する。今年もフロリダフォートローダーデールの学会に行ってきた。まずは2日の日に友人のDavid
Meislerがクリーブランドクリニックでの特別講演に招待してくれて3つの講演をさせてもらった。このクリニックはすごい。眼科だけで独立した大きなビルになっていて、臨床部門も研究部門も並列している。手術室がまたすごくて、講堂で3Dで手術映像を見ることができる。お金がかかっているビルである。ディズニーランドの映像を見ているような感覚でとても驚いた。講演会は世界中から有名な先生を招待しての2日間のコースだった。自分でもとても勉強になった。招待してもらってさらにお勉強させてもらってありがとう、という感じである。
クリーブランドをあとにして土曜日は5日からアルボは始まる。今年は日曜日のサンデーシンポジウムに抜擢され、学会の初日の最初のシンポジウムを担当させてもらった。2000人は入るような大きな会場での講演は気持ちいい。タイトルは“Corneal
Stem Cell Transplantaion for Severe Ocular Surface Disorder”。得意の分野である。たくさんに拍手をしてもらい、あとからもたくさんのポジティブコメントを頂き超ごきげんだった。世界で認知されるって気持ちいい。
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